2019/03/05/ガクヅケ単独ライブ「陸上氷三味線」

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マセキユース単独祭り スペシャライジングオレンジ

ガクヅケ単独ライブ「陸上氷三味線」

 

 

ネタ/本屋

場内が暗くなって、BGMの音量が上がっていって、明転した瞬間にコントが始まる……というのは単独ライブ特有な感じがしてすごくドキドキします。一発目から「ガクヅケだ!!!!」となるようなネタだったので尚更最高でした。シチュエーションがガクヅケハウスラジオ70でのエピソードとシンクロしてるような気がして好きだった。

ガクヅケハウスラジオ70 - YouTube

 

OP映像

船引さんと木田さんそれぞれの幼少期から現在までの写真と、コンビで写っている写真が出会った当初のものから今の宣材写真まで映し出されていくOP映像。赤ちゃんの時の写真から既に面影があったりして、楽しい気持ちになれました。船引さんの写真に武田白菜児さんが一緒に写っていて「!!!」となったし木田さんの成長過程で何回か眉毛がない時期があったことと船引さんが豆踏(まふ)を抱いている写真があったことが面白かったです。コンビでの写真はかなり胸が熱くなりました。

 

ネタ/ハイパー・イントロドン

クイズの選曲に船引さんらしさがあって良かったです。音声やお二人の演技と表情は勿論のこと、コントの中で起きている現象の根底を覆すようなツッコミを使わないところが好きでした。これは一本目のネタにも通じることですけど。言葉にするのは難しいんですが、「なんでイントロクイズでこんなものが流れるんですか?」とか言わないところが本当に……

 

幕間/ネタ合わせ

涙が出るほど笑いました。そうじゃねえだろvsガクヅケの幕間映像を彷彿とさせるようなガクヅケらしさ溢れた内容にシャララ栗原さんの映像編集技術が組み合わさっていて、凄まじいものを目撃したことへの興奮が暫く治まりませんでした。この映像が一度しか人の目に触れることがないなんて勿体ないな…と思ってしまった。とにかく面白すぎて最高でした。

 

ネタ/桃太郎

面白かったー!!ガクヅケ流の桃太郎。好きだったポイントを書きたいけれどどうしてもネタバレになってしまうので割愛。攻撃を仕掛けてるときの木田さんの表情が虚無すぎて笑ってしまいました。

追記:3月のライジングオレンジ、このネタをされてました!!!

 

幕間/スマブラのキャラクターセレクト

子供用の靴、ヘラスリム、佐藤勝利グッズ、ティッシュ、コップ代わりに使っているビーカー(計量カップ)等の木田さんにまつわるアイテムが多数登場してとにかく楽しかったし唐突すぎる氷川きよしと最後の1P 2Pの連打でめちゃくちゃ笑いました!!ヘラスリムめぐリズムヘラスリムめぐリズム……

全く触れられてなかったしTwitterでも言及してる方はいないっぽいんですけど、窓際に置いてあった人の顔がプリントされた器?に木田さんの証明写真が入っていたのが何だか記憶に残りました。

 

ネタ/エロ本自販機

掛け合いが多いからかお二人とも劇中での雰囲気が柔らかく、物語性が濃い印象もあり新鮮でした。すごく好きだった〜!!!ガクヅケといえばこういうネタ、みたいなイメージに捉われてないのが本当に最高だな。

 

幕間/目を閉じて想像してください

影ナレ。木田さんが言うからこそこんなにも大きな笑いに昇華させられるんだろうなあという内容で非常に良かったです。

 

ネタ/悪の組織

ガクヅケ『ヒーロー』 - YouTube

ジャーク再び!!と思ってテンションが上がりました。今回のヒーローは青。終始聞き慣れない単語が飛び交ってて面白かったです。ボスもジャークも、悪の組織のはずなのにどこか可愛らしさがあって憎めない。

 

幕間/ほんとにあった怖い話

木田さんと船引さんが赤の他人という世界線。無性にネギ塩カルビ牛丼が食べたくなりました。自転車との接触シーンはリアリティがあり、まるで本物のドラマを観ているようでした。謎の呻き声が伝えようとしていたことがだんだん解明されていくところがすごく面白かったです。

 

ネタ/未来の歌姫公開オーディション

しばらくの間「図書カード」という単語だけでも笑ってしまうかもしれない、それほどパワーのあるネタでした。木田さんの全力歌唱に対してボヤキにも似た台詞を口にする船引さんの温度差がとにかく面白くて。頭を空っぽにしてひたすらゲラゲラ笑えて最高でした…。絶対にまた見たいネタです。最後のどんでん返しには高揚感すら湧きました。

 

幕間/猫 (友情出演:フェー篠原)

猫視点の映像。猫から見た世界を本当に映しているかのような巧妙なカメラワークと、猫を愛でたりお刺身を食べたりするだけで笑いと悲鳴を巻き起こす篠原さん。一回目の不意打ちの際、爆笑や悲鳴と共に謎の緊張感が客席に広がっているのがひしひしと伝わってきました。

 

ネタ/宝くじ

合っているのかは分かりませんが、このネタを見終えて最初に浮かんだ言葉は「幸福」です。映画のワンシーンのようでもあり夢のようでもあり、とにかく現実離れした何かを感じました。宙を舞う無数の万札と、木田さんの笑顔と、揺れる宝くじ売り場と、アジカンの「君という花」。

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『君という花』 - YouTube

 

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自分語り

ここまで書き終えてようやく「終わったんだなあ」という実感が湧きました。それでも余韻と幸せな気持ちが残り続けているのでずっとふわふわしてます。

普段から応援してる芸人さんの単独ライブを観るのはこれが初めてでした(私ごときが応援なんて言葉を使うのはおこがましいですが)  。好きな人達だけの世界を観ることができるライブ、こんな幸せな時間ってなかなか無いと思います。開催が発表されてからずっと単独のことばかり考えていたし、朝から晩まで図書館に篭っていた受験期の唯一の心の支えでした。フライヤーとか告知映像が解禁される度に自分でも笑っちゃうくらい大騒ぎして。

そんな感じで3ヵ月近く浮き立った状態だったのでものすごい期待を抱えていたと思うのですが、それを優に超えてくる内容で最高でしたね。初めてネタを見た時の衝撃と似たものを感じました。面白い芸人さんも好きな芸人さんもたくさんいるけど、やっぱりガクヅケは格別というか。NO FUTURE NO CRYの「俺の憂鬱を撃ち抜いて殺してくれ」という歌詞がめちゃくちゃ好きなんですけど、まさしく私の憂鬱を撃ち抜いて殺してくれるのはガクヅケだなあと思ったりしています。我ながらキモ痛い表現ですね。

あと、終演後にネガティブな感情が一切生まれなくてびっくりしました。素直に面白かった、楽しかった、好きでよかったなあと思えた。もともとかなりのマイナス思考で、好きなものに対してはそれがさらに加速してしまうので「嫌じゃないのに嫌すぎる」「単独ライブが終わったら私はどうなってしまうんだ」みたいな捻れまくった不安をずっと抱えていたのですが…。前日から胃が痛かったし当日は正気を保てる自信がなかったのでお昼から友人に会ってもらってました。ほんとに感謝しかないです。原宿と新宿で買い物をした後、西武新宿のサンマルクカフェで開場までお茶しました。一日通して上記のような謎の不安をひたすら吐いてたと思います。お笑いの話ができる友達がその子しかいないので甘えすぎている。それでも嫌な顔一つせず会話してくれて、「変な遠慮とかしないで、見れる時に全力で応援しなよ」という後押しまで貰えて本当に嬉しかったです。

前売り券が8時間で完売するという異例のスペシャライジングオレンジ。 満員の会場で一番好きな人達の単独ライブを観ることができて幸せでした。と同時に、ガクヅケの単独を観た人がこの世界に100人前後しかいないというのがなんだか悔しくなりました。それくらい良いライブだった。追加公演、ぜひ実現してほしいし絶対に第2回を開催してもらいたいです!!!!そして次回こそは花を贈りたい。